ぽつんぽつんと書くブログ

飽きっぽいので、我慢せずに飽きることを許容しながら、ぽつんぽつんと生まれてくるブログ

Boox T68の種類とファームウェア(ROM)

 続いてBoox T68の種類とファームウェアを説明する。
 ブログや掲示板の記事から得た知識の寄せ集めなので、必ずしも正しいとは限らないので、裏を取っていただくことと、実行の際は自己責任で、ということをお願いしたい。

 詳しくは、MobileRead Wiki - Boox T68をご参照いただきたい。ここでは要点だけをかいつまんで説明する。

The firmware of the device you are supplied may vary with the dealer you choose. The ereader-store in Germany provides what appears to be the Onyx stock firmware, whilst Arta Tech calls its version of the device the Lynx and includes Ivona TTS and a Polish Reader Store with its firmware. It is unclear what other differences exist between these two firmware versions.

MobileRead Wiki - Boox T68

Arta Tech版(LYNX)とドイツ版(Booxtor版)

 eBook Readers with E Ink ® (EPD) touch screen - Onyx-boox.comという販売元で購入するとポーランドから発送されるが、こちらは Arta Tech版と言われる仕様。私はこちらから購入した。
 上記で引用したが、ドイツのEreader Store | Onyx Boox T68 | Onyx Boox M96 - EREADER-STORE.EUで購入できるものとは仕様が一部異なるらしい。

ドイツ版ファームウェアをインストールするには

 ファームウェアについては、ドイツereader-storeのBooxtor氏がここで熱心にリリースしているのだが、仕様の違いのせいでそのままではArta Tech版のBoox T68にはインストールすることができない(無理にインストールしようとするといわゆる文鎮化する)。
 そこで、次の記事が参考になる。
 

(The "ereader-store firmware" can not be installed "straight" on Arta Tech Lynx T68 devices but you can use the method and tools provided by booxtor)
Just click start and wait.

MobileRead Wiki - Boox T68

 つまるところドイツ版のファームウエアはそのままではArta Tech版のT68にはインストール出来ないが、booxtorが提供しているツールを使えばクリックするだけでできるよ、ということである。

 ツールはmfgtool2といい、ここの「* download program package from here」というところからダウンロードできる。
 いわゆるROM焼きツールの類と思われる。これを使うことでBootloaderから何までドイツ版を上書きすることができる。そうすることで、Arta Tech版のT68をドイツ版T68にすることができるのだ。おそらくこのツールは、いわゆる文鎮化した時に復旧させるのにも使える(というか、Booxtorもそう言っている)。
 一度ドイツ版化してしまえば、あとは普通にドイツ版のROM(Booxster氏が配布しているもの)でアップデートすることができるようになる。

まとめ

 まとめると、Arta Tech版のT68を購入した場合に、ドイツ版ファームウエアをインストールするには次の手順が必要となる。これは製品の内容を大きく変更する操作であるし、失敗するとBoox T68がゴミになってしまうリスクのある操作である。熟慮の上で自己責任にて行われたい。

  1. mfgtool2でArta Tech版(LYNX)をドイツ版(Booxtor版)にする(はじめに一度だけで良い)。
  2. Booxtorがここで配布している最新ファームウェアに更新する。その際に以下に引用する注意書きがあるので注意。

UPD: If Play Store does not work after update, please do factory reset of your device! Sorry for inconvenience !

Settings ->System->Privacy -Factory data reset

 要するに、アップデート後Playストアがうまく使えない場合はファクトリーリセットしてね、ということである。ちなみに、何度かファームウェアを焼いたが一度だけ実際に体験した。ファクトリーリセットするとなれば、設定やアプリ等は全て失われる。

Root化

 さて、デフォルトの日本語フォントが、いわゆる中華フォントであるので、フォントの入れ替えがしたくなる。そのためにはRoot化が必要である。
 ドイツ版化したT68のRoot化はtowelrootというツールで簡単に行える(なお、Arta Tech版ではうまく動作しなかった)。towelrootはVer.1や3があるらしいが、Ver.1でないと動作しないという情報があったので、Internet Archive経由でVer.1をダウンロードした。
 なお、SUは別途Playストアからインストールする必要がある。

フォントの変更

 フォントの入替えの詳細な手順については別のページに解説を譲るが、(お行儀の良くない方法だが)ざっくりとは以下の要領である。

  1. root化したesファイルエクスプローラで/system/fonts/を開き
  2. 使いたいフォントをDroidSansThai.ttfなどの名前で上書きし
  3. 権限をRW-R--R--にする

というのが一番お手軽である。この方法だと、以後タイ語が正しく表示できなくなるが。

 この際、太めのフォントを使っておくと視認性に貢献すると思うが、好みもあるので難しいところである。

Root化必須アプリについて

 Titanium Backupは動作する。
 Link2SDも動作するが、あまりに遅く、大きな期待はしないほうが良い。ただし、電子書籍は容量を食いがちだから、それらのデータを外部SD(extSD)に置くことができるのは役立つと思う。